クローゼット扉なしについて、「扉がないなんて変って思われるかな?丸見えになるし後悔するかな?」とお悩みの方へ。
このページでは実際にクローゼット扉なしで過ごしてみて感じたメリットとデメリット、そしてデメリット解消方法についてお話していきます。
最近ではクローゼットはあえて扉をつけないという選択をするお家が増えているそうです。というのも、扉をつけないことによるメリットがたくさんあるのです。
そんな私もクローゼット扉なしで全く後悔していません。
住んで使ってみてデメリットだなと感じる部分もありますが、これらのデメリットには解消方法がありますのであわせてお話していきます。
クローゼット扉なしのメリット

①物の出し入れがしやすく、把握しやすい
扉を開ける動作がないため、ワンアクション減らすことができます。特に洗濯物をクローゼットに運ぶとき、両手がハンガーや衣類で塞がっていても扉がないのでそのまま容易に出し入れすることができます。
ドアがあるぶん出入口の幅はやや狭くなります。引き出しタイプの衣装ケースがギリギリ通るor通らないものが少ないのも地味に嬉しいポイント。
また、丸見えだからこそ一目で何があるのか把握できるのはメリット。いまどんな服があって何が足りないのか、自分の持ち物の量も分かりやすいです。
また、綺麗に片づける習慣や物をむやみやたらに増やさない習慣も身に付きました。
②デッドスペースがない
扉があることで生じるデッドスペースがありません。
引き出しタイプの収納スペースを設置しにくいor設置できなかったという経験はありませんか?設置できるけど引き出しが開かないみたいな。
また、クローゼットの扉の前に物を置きたいけど置けないという経験はありませんか?
「扉がなければ置けたのに!」ということがなく、好きな場所に置けるのは地味に嬉しいメリット。そして、ちょっとはみでてしまう「扉があったら閉まらなかったもの」も置くことができます。
③通気性が良い
湿気がこもりやすいクローゼットですが、扉がないため空気が入れ替わり湿気がたまりにくいです。
そのため、基本的に防虫剤や除湿剤は使いません。引き出しタイプの収納ケースに使うだけ。
④部屋として使える
家族構成の変化によって使われなくなったクローゼットや収納量が減ったとき、部屋として使うことが可能です。
ウォークインクローゼットの場合はちょっとした小部屋になり、使わなくなった場合や収納量が減った際には書斎にすることも可能。
⑤指をはさむ心配がない
小さな子供がいる家庭で心配なのが扉の開け閉め。大人でも油断して指をはさむときもありますから「指をはさむんじゃないか」という心配と危険性がなくなります。
⑥空間を広くすることができる
扉なしにすることでクローゼットぶん空間を広く見せることができます。
ウォークインクローゼットの場合、アクセントとして出入り口をアーチ状にして空間を作るのもおすすめです◎
⑦初期費用を抑えることができる
扉って意外と高い!!!
物によっては数万~十何万とします。
手っ取り早くコスト削減するにはもってこいの扉なしです。
クローゼット扉なしのデメリット

①中が丸見え状態
「とりあえず詰め込んで扉しておけばOK!」とはいかないのが扉なしのクローゼット。扉を閉めておけば一応綺麗な空間になってほしいひとにとってはデメリットだと感じます。
強制的に綺麗にせざるを得ない状況になってしまうのですが、「丸見えになってしまうから」という理由を動機に片付けができるようになればメリットにもなります。
個人的にはクローゼットを使うたびに「片付けないとな」「汚いな」とモヤモヤするよりは、常に綺麗を保つほうがマシだなと思っています。クローゼットを使っていないときでも、片付けができていないという事実がチラついて気持ち悪く感じるタイプなので…。
②衣類が日焼けする
本来扉があればあたらなかった日差しが当たり衣類が日焼けする可能性もあります。衣類が日焼けすると変色して色あせてしまったりします。
幸いにも我が家のウォークインクローゼットは全く日が当たらない場所だったのでデメリットだと感じていませんが、以前住んでいたお家はウォークインクローゼットの中に窓があって日差しがバンバン当たるという状況に…!
③衣類にホコリがつきやすい
動線に配置するのが当たり前であるクローゼット。そのため、人通りが多いところだとホコリが舞って衣類につきやすいというデメリットがあります。
扉がある場合でも掛けている衣類にホコリがつくことはあるので、そこまで神経質にならなくてもいいような気はしますが、扉がないことでよりつきやすい状況ではあります。
④冷暖房の効率が下がる
冷やす・暖める必要のない収納スペースまで空気が流れてしまうというデメリット。
また、扉がないぶん1つの空間としては大きくなります。
狭い部屋のほうが冷暖房の効率は良いので、扉なしにすることで空間が広くなることで効率が下がることがあります。
寝室(6畳)にクローゼット(2畳)がある場合
- 扉なし:寝室6畳+クローゼット2畳=8畳の空間になる
- 扉あり:寝室6畳
わかりやすいのがエアコン。対応している部屋の広さ(適用畳数)が記載されているのですが、この適用畳数が増えるほどエアコンの価格はあがっていきます。
⑤防虫剤や除湿剤の効果がさがる
防虫剤や除湿剤は、密閉されている空間の方が効果を発揮しやすいです。そのため扉なしの場合は通常よりも効果が得られにくいと言われています。
★デメリット解消方法
場所によっては丸見えでも誰も見ないから大丈夫。
基本的にクローゼットって来客から丸見えなところに配置しないですよね。寝室等プライベート空間にクローゼットを配置するひとが恐らく一番多いと思うのですが、寝室に来客って通さないですよね。
ファミリークローゼットにしようが、来客から見える場所に配置しなければ扉なしでも問題なし。家族から丸見えになるだけで平気。
しかし、子供部屋に友達が来る・見る角度によっては見えてしまうという場合はロールスクリーンや間仕切りカーテンなどで対応するのがベスト。
ロールスクリーンや間仕切りカーテンはすべてのデメリットを解消してくれます。
- 丸見え防止
- 衣類の日焼け防止
- ホコリ防止
- 冷暖房の効率をあげる
- 防虫剤や除湿剤の効果をあげる
日が当たる時間や来客時にロールスクリーンをさっと下ろすだけでOK。冷暖房効果をアップさせる断熱用のカーテンもあります。布一枚あるのとないのではかなり変わりますので、ぜひ選択肢のひとつとして頭にいれておいてくださいね。
特に間仕切りカーテンは、開けたときに厚みが出にくい「パタパタ閉じれる」ものがおすすめです。
「一応見えない間取りにしてるけど心配」というひとは、扉やロールスクリーンを後付けできるように下地だけいれておくのもおすすめ。
しかし、「下地はコストがかかるし使わなかったらもったいない」とお考えの方は、突っ張り棒でできるロールスクリーンもありますのでご検討くださいね。
まとめ

- 物の出し入れがしやすく、把握しやすい
- デッドスペースがない
- 通気性が良い
- 部屋として使える
- 指をはさむ心配がない
- 空間を広くすることができる
- 初期費用を抑えることができる
- 中が丸見え状態
- 衣類が日焼けする
- 衣類にホコリがつきやすい
- 冷暖房の効率が下がる
- 防虫剤や除湿剤の効果がさがる
恐らく2回目のお家づくりがあるとしたら「また扉なしにするだろうな」と思うくらいにメリットを感じています。
この扉なしのメリットが我が家にとってはとても良くて、玄関からリビングにつながる扉もなくしてしまいました。実際に過ごしてみた感想はまた別でお話していますので、興味のある方はこちらから↓

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