スキップフロアについて「スキップフロアは後悔しやすい?」「やめたほうがいいって言われた」とお悩みのかたへ。
スキップフロアとは、1つの階層に段差をつくって別のフロアを作ることができます。イメージ的には1.5階のような存在です。ステップフロアとも呼びます。
1段高くして“小上がり”にしたり、階段の踊り場を広く作ってフロアにしたり、建売物件ではあまりない注文住宅ならではのお家にできて魅力的です。
そんなスキップフロアですが辞めたほうがいいと言われることがあります。その理由は一体なんなのか?スキップフロアのデメリットについてお話していきます。
スキップフロアは辞めたほうがいい4つの理由

①段差が多くなる
スキップフロアは、壁をつくって仕切るのではなく段差でフロアを仕切ります。
家の中の段差が増えるため、上り下りが面倒に感じたり掃除が大変だと感じやすいです。また、若いときは良いものの長く住むことを考えると「なるべく段差は減らしたい」と考える方も多いです。
また、掃除に不便さを覚えるかたも多いです。
- 重たい掃除機を持って段差をのぼる必要がある
- 便利な家電グッズである“ルンバ”などが使えない
②難易度の高い間取りである
デザイン性が魅力的なスキップフロアですが、ただお洒落なお家ではなく「暮らしやすさ」も両立したいですよね。
1つの空間に高低差のあるフロアができるため、それぞれのフロアから見た視線や動線など間取りが複雑になりがちで通常よりも注意する点が多くなります。
また、壁で仕切るのではなく段差で仕切るため「大きいワンルーム」となり高い耐震性も必要になることから高い技術が必要になります。
③建築費が高くなる
単純に床が増えるからという理由もありますが、さきほどお話した「大きいワンルーム」となるため、耐震性を高くするための構造や素材が必要であったりと建築費は高くなりがちです。
④固定資産税が高くなる
スキップフロアを作った結果、床面積が増えて固定資産税が高くなります。しかし、スキップフロアは延べ床面積に含まれないという話もあるので、必ず自治体や業者へ確認しましょう。
他にも、自治体によってスキップフロアを階数と捉えて2階建てが3階建てになることもあるそうなので、ネットの情報だけでなく自治体へ直接確認することが大事です。業者であれば相談自体はタダなところが多いので「こんなスキップフロアにしたいけどできるか?固定資産税や構造はどうなるか?」必ず確認すること!
それでもスキップフロアにしたい!デメリット解消法

スキップフロアのデメリットを解消するのであれば、
- 使用頻度の低い部屋をスキップフロアにする
- あえて段差を大きくして腰かけて移動できるようにする
- 階段ではなくスロープをつくる
足腰の負担を減らすような工夫をすると良いでしょう。
①業者選びは「実績重視」
難易度の高い間取りのため設計士と施工業者の高い技術が必要です。
「光が入らないため1日中暗い部屋になった」「音が響く」「視線が気になって1人の時間が取れなくなった」など暮らしにくい家にならないように、スキップフロアの施工実績が豊富な業者か必ず確認しましょう。
実績のある業者であれば、スキップフロアを作る際の建築費を抑える間取りの工夫や自治体によって変わる固定資産税についても最善策を教えてくれます。
②小上がりにしたい場合は「後付け」
家を建てる時に備え付けるのではなく物自体を後付けすることで、不要になったときや足腰が弱くなったときに無くすことができます。
「小上がりにしたいけど使い道が思いつかない」「子供が遊ぶスペースにしたいけど成長後は誰も使わないかも」と悩んでいるかたは、来客用に使える「小上がり兼収納ベッド」にすることで活用方法を増やすのがおすすめ◎
まとめ

- 段差が多くなる
- 難易度の高い間取りである
- 建築費が高くなる
- 固定資産税が高くなる
スキップフロアの魅力は何よりもデザイン性だと個人的に思っているのですが、我が家はスキップフロアの導入はしませんでした。というのも、我が家はあまり予算がありませんでしたので…。
予算以外にも、長い目で見たときに段差は少ないほうがいいなと思ったことや、段差のないフラットなお部屋もお洒落で素敵だなと思ったからです。あと飽きがこないデザインも大事だなと思ったり。
しかし、もし2回目のお家づくりがあるとしたら取り入れたいスキップフロアです。
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